今秋にエルニーニョが帰ってくる? 「エルニーニョもどき」の可能性も

  2015年から2016年にかけて発生し、世界各地に影響を与えた観測史上最強レベルのエルニーニョ現象が終息したのは昨年の初夏。その後、勢力が強くなると思われたラニーニャ現象はなかなか発生せず、やっと発生したら強くなることなく終息を迎えてしまいました。   ところが、2月中旬の米海洋大気局(NOAA)気象予報センターとコロンビア大学による発表では、今年の秋にエルニーニョ再発生の可能性があると予…

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南極のラーセンC棚氷が数か月以内に崩壊の可能性  福岡県サイズの氷山が分離か

【この記事には続きがあります】◆ 【南極】ラーセンC棚氷がついに分離  巨大氷山が誕生◆ 【南極】ラーセンC棚氷の亀裂が海に到達するまであと4.5kmに  巨大氷山分離へのカウントダウン続く◆ 【南極】ラーセンC棚氷の分離が急加速  巨大氷山の発生は時間の問題   3年連続で観測史上最高を記録した世界平均気温の影響もあって、北極と南極の海氷面積は過去最小ペースで推移しています。特に南極の海氷は…

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北極と南極の海氷面積が過去最小ペース  いったい何が?

  昨年の夏以降、北極ではおかしな現象が度々起こっています。海氷が夏に最小面積を記録したあと、冬に最大面積を記録するまでに大きな乱高下が見られることはあまりないのですが、近年それが目立つようになり、今季は海氷面積の拡張期に入ってから、11月、12月、1月、そして2月に数日ずつ、北極圏(北緯80度以北)の気温が平年よりも10℃から15℃以上高くなる時期があり、海氷面積の拡大を妨げています。 北緯…

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【NOAA】 2017年1月の世界は観測史上3番目の暖かさ

  米航空宇宙局(NASA)は観測史上3番目、日本の気象庁の速報値では同2番目の暖かさだったと発表があった2017年1月の世界平均気温ですが、米海洋大気局(NOAA)のデータでは観測史上3番目に暖かい1月になりました。 2017年1月の世界平均気温の偏差(基準は1981年から2010年。単位は℃)。Credit: NOAA   2017年1月の世界平均気温は20世紀の平均を0.88℃上回り、…

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【ダコタ・アクセス・パイプライン】 先住民側がパイプライン建設停止を求め、国家環境政策法などに基づいて再提訴

  スタンディングロック・スー族への環境正義問題に発展している、ノースダコタ州からイリノイ州を結ぶ1800kmを超えるダコタ・アクセス・パイプライン建設は、オバマ政権による環境影響評価報告書の作成を伴うルート変更の決定をトランプ政権が覆して従来のルートによる建設を認可し、その判断を不服とした先住民側が「宗教の自由回復法」に基づいて一時的な建設中断を求めていましたが、2月13日にワシントンD.…

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2017年もやっぱり暑い?2017年1月の世界平均気温 ~ 気象庁は観測史上2番目の暑さ&NASAは3番目

  2016年はぶっちぎりで観測史上最も暑い年になりましたが、英気象庁や米航空宇宙局(NASA)など主要気象機関は、2017年も観測史上3番目の暑さになると予想しており、気候変動による気温の上昇傾向が減速することはなさそうです。   そして、日本の気象庁とNASAが相次いで発表した2017年1月の世界平均気温は、それぞれ1月として観測史上2番目と3番目の暖かさを記録しています。   まず、日…

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【ダコタ・アクセス・パイプライン】トランプ政権による建設認可に対する先住民側の建設一時停止請求を連邦地裁が却下  さらなる法廷闘争へ

    Credit: Tony Webster - Bakken / Dakota Access Oil Pipeline   約1年にわたり反対運動が続けられてきた、米先住民スタンディングロック・スー族の居留区近くを流れるミズーリ川に造設されたオアへ湖の地下を横切るルートでのダコタ・アクセス・パイプライン建設について、トランプ政権が2月8日に最終的な認可を与えましたが、先住民側はすぐにその…

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トランプ政権がオバマ政権の判断を覆し、当初のルートでダコタ・アクセス・パイプラインの建設を認可へ  先住民側は法廷で争う意向

米ノースダコタ州とイリノイ州を結ぶ全長約1,800kmの「ダコタ・アクセス・パイプライン」の建設を巡り、居留区から1kmに満たない場所でパイプラインがミズーリ川の下を通過することになるスタンディングロック・スー族をはじめとする先住民グループは、水源と聖地、未来の世代、そして先住民の自治権を守るために抗議活動を行ってきました。 ※ ここまでの話は以下のリンクから◆ パイプライン建設に先住民が…

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