「気候」と「天気」の違いについての記事で、気候は長期間に及ぶ天気データの統計であるという話をしました。地球温暖化は、数十年に渡って平均気温が上昇傾向にあることを指します。
一般的に、「温暖化」というと気温だけに注目しがちですが、地球全体の平均気温が上昇することによって、様々な場所で様々な現象が起こります。では、その温暖化していることを裏付ける具体的なサインにはどのような現象があるのでしょうか。
上の図は、温暖化すると地球規模で起こる現象をまとめたものです。
- 地表と海上の気温が上昇
- 対流圏の気温が上昇
- 海面の水温が上昇
- 海面の水位が上昇
- 海洋の貯熱量が増加
- 水蒸気量が増加
- 氷河の体積が減少
- 積雪面積が減少
- 海氷面積が減少
これらの現象が多くの場所で同時に起こると、それは温暖化が進行しているサインです。ただし、これらの現象が起こらない場所もありますし、逆の現象が起こる場合もありますが、これらの要素の地球全体の平均によって、温暖化が起こっているのか、どれくらい進行しているのかを判断します。下の図は、これらの現象の推移を表したものです。
上の図を見ると、1970年以降、温暖化が顕著であることがわかります。気候変動による地球温暖化は、地表の気温上昇だけではなく、このように同時に起こる様々な現象を観察することによって確認できるのです。
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