2015年に始まった「ゴジラエルニーニョ」というニックネームがついた、歴代3番目までに入ると言われてきたスーパーエルニーニョ現象がピークを迎え、ついに史上最強だった1997年のエルニーニョ現象に肩を並べました。
1950年以降のニーニョ3.4地域における10月から12月の3ヶ月間の海面温度の偏差を比較(単位: ℃)
Credit: NOAA
エルニーニョ現象の強さを表す指標として、赤道太平洋のニーニョ3.4と呼ばれる地域の海面温度の平年との偏差の3ヶ月平均を測定する(Oceanic Niño Index [ONI])のですが、米海洋大気局(NOAA)によると、2015年10月から12月までの3ヶ月間の偏差の平均が、1997年から98年まで続いたエルニーニョが記録した2.3℃と並びました。
昨年末より異常気象が世界各地で続いていますが、エルニーニョ現象発生時の冬には極端な降水量を記録する米カリフォルニア州の南部では、集中豪雨による被害が出始めています(下の動画)。4年間厳しい干ばつが続いているカリフォルニア州にとっては恵みの雨になってほしいところですが、1997年のエルニーニョ時には土砂崩れなどで数億ドル(数百億円)規模の被害が出たため、今回も同規模の被害が出るのではないかという懸念が持たれています。
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