気象庁による速報値で、2015年12月の世界の平均気温が、同月としては観測史上最高を記録したことがわかりました。まだ公式ではありませんが、これで2015年が前年を上回って観測史上最も暑い年になることが確実になりました。
細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。
Credit: 気象庁
12月の世界平均気温と、1981年から2010年の平均との偏差は、これまでの観測史上すべての月をあわせて最も大きい+0.67℃(20世紀の平均気温との偏差は+1.05℃)で、過去最高だった2015年11月の0.54℃を上回りました。12月としては、2014年の+0.31を大きく上回りました。
異常に暖かい12月であったことは、グラフの赤で囲んだ2015年12月の部分を見れば明らかです。エルニーニョ現象も2015年の平均気温を押し上げた主要な原因のひとつではありますが、エルニーニョによる気温上昇分は0.05℃から0.1℃とも言われており、その他の自然振動とバックグラウンドで進む温暖化の相互作用によって、急激に気温が上昇していると考えられます。
*2015年12月は速報値
Credit: 気象庁
気象庁のデータでは、2015年の1月から12月までの平均気温が、観測史上最も暖かかった2014年のそれぞれの月間平均気温を下回ったのは4月だけとなり(2014年4月は偏差が+0.31℃、2015年4月は+0.30℃)、その他の月は2015年の記録が2014年を少なくとも0.07℃上回っていることから、2015年が2014年の記録を破って観測史上最も暖かい年になることが確実となりました。
気象庁のデータでは、2015年の1月から12月までの平均気温が、観測史上最も暖かかった2014年のそれぞれの月間平均気温を下回ったのは4月だけとなり(2014年4月は偏差が+0.31℃、2015年4月は+0.30℃)、その他の月は2015年の記録が2014年を少なくとも0.07℃上回っていることから、2015年が2014年の記録を破って観測史上最も暖かい年になることが確実となりました。
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