「人道主義者」のプリンスが遺したもの ~ 環境団体を通じてソーラーパネルをオークランドの家に設置

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  先日亡くなったミュージシャンのプリンス。
  亡くなってから、生前に彼が密かに行っていた慈善活動が関係者によって明らかにされました。

  オバマ政権でグリーンジョブの特別顧問を務めたこともあるヴァン・ジョーンズ氏は、より多くのアフリカ系アメリカ人の若者が環境関連の仕事に就けるようにと、カリフォルニア州ベイエリアで『Green For All』という環境団体を設立し、オークランドの家に太陽光パネルを設置するプロジェクトを取り仕切っていました。

  ある日、そのニュースを目にした匿名の人物から彼の手元に額面5万ドルの小切手が届きましたが、送り主が匿名であったため、彼はポリシーに従って換金することなくその小切手を送り返しました。すると、また同じ相手から小切手が送られてきたそうです。彼はその小切手をまた送り返しました。

  そんなやりとりを繰り返した後、送り主の代理人を名乗る人物から電話がかかってきました。

  「寄付主を明かすことはできないが、彼の好きな色はパープルだ。」

  それを聞いたヴァン・ジョーンズ氏は、笑ってこう答えたそうです。

  「新たな問題が発生したよ。僕はこの小切手を換金せずに額に入れて飾らなきゃいけなくなった。」

  その話を代理人から伝え聞いたプリンスがヴァン・ジョーンズ氏に電話をかけ、友人としての付き合いが始まりました。

  プリンスは宗教上の理由で自身の慈善活動を明かすことはなかったそうですが、オークランドの家に設置されているソーラーパネルやIT関連の知識と技術を身につけた若者をはじめ、プリンスが携わった慈善活動のインパクトは残り続けていくと思います。


【参照】

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