【気象庁】 6月の世界平均気温は昨年と並び観測史上最高

  気象庁の発表によると、2016年6月の世界平均気温は、昨年同月と並んで1891年の観測開始以来最高を記録しました。

JMA Average Global Temp Anomalies 2016-06.png
細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均、直線(赤):長期的な変化傾向。基準値は1981〜2010年の30年平均値。
Credit: 気象庁

  6月の世界平均気温の偏差(基準年: 1981年~2010年)は+0.41℃と、同月としては昨年と並んで観測史上最高を記録しました。この偏差は昨年同月と並び、観測史上10番目の大きさでした。また、これによって過去14ヶ月のうち13ヶ月が観測史上最も暖かい月になっています。

  20世紀の平均気温との偏差は+0.76℃で、昨年の3月及び6月と並んで観測史上10番目に高い値を記録しました。

JMA Temp Anomalies Comparison with Previous Records 2016-06 JP.jpg
1981年から2010年までの世界平均気温との偏差。破線はエルニーニョ現象が起こった翌年(1997年から98年、2009年から10年、そして今回の2015年から16年)。各月の値は、それぞれの月までの平均値(例えば、2月は1月と2月の偏差の平均。6月は1月から6月までの偏差の平均)。
Credit: 気象庁

  このグラフは、2016年1月から6月までの世界平均気温の偏差を、過去に最も暖かかった7年の偏差と比較したものです。3月をピークに平均気温の偏差は下降気味になっていますが、それでもまだ昨年の同時期を0.19℃上回っています。

  早ければ夏に発生すると予想されていたラニーニャ現象は秋以降の発生が見込まれ、勢力も弱いものになりそうなことから、今後急激に昨年との差が小さくなることは考えにくく、昨年を上回って今年が観測史上最も暖かい年になる可能性はかなり高いままであるといっていいでしょう。

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