日本の気象庁と米航空宇宙局(NASA)に続いて、米海洋大気局(NOAA)が発表したデータによると、11月の世界は観測史上5番目の暖かさとなりました。なお、今年に入ってから11月までは、観測史上最高最も異常に暖かい11か月間となっています。
2016年11月の世界平均気温の偏差(基準は20世紀)。単位は左側が摂氏、右側が華氏。Credit: NOAA
11月の世界平均気温は20世紀の平均と比較して0.73℃高く、エルニーニョ現象の影響を大きく受けて観測史上最も暑い年となった昨年を0.23℃下回り、観測史上5番目に異常に暖かい11月になりました。「観測史上5番目」だと涼しかったような印象を受けるのが、昨年から今年にかけての異常な暑さを象徴しています。
11月の陸地と海洋の平均気温は、それぞれ観測史上12番目と2番目の暖かさでした。
2016年を含むそれ以前の観測史上最も暖かかった8年の各月までの偏差(基準は20世紀の平均気温)の平均。破線はエルニーニョ現象が発生した翌年。
1月から11月までの11か月間の世界平均気温は平年よりも0.94℃高く、昨年の同期間を0.07℃上回って観測史上最高を記録し、1880年以降の137年間で最も異常に暖かい年初からの11か月間となりました。
12月の平均気温を20世紀の平均と比較した偏差が0.25℃を上回れば、2016年が観測史上最も暑い年となります。過去に12月の平均気温の偏差が0.25℃以下を記録したのは1986年まで遡らねばならず、また、すべての月をあわせても2000年11月を最後に0.25℃以下の偏差となったことがないため、今年が観測異常最も暑い年になるのは間違いないでしょう。
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