気候ポッド 第7回 ~ オーストラリアの森林火災と日本の切っても切れない関係

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2020年はあまりにもいろんなことがありすぎて、1月や2月の出来事がまるで何年も前のことのように感じます。

去年の9月頃からはじまったオーストラリアの森林火災もそのひとつ。みなさん、覚えていますか?今回のエピソードは、そのオーストラリアの森林火災についてです。

ぼくにとって、オーストラリアの森林火災といえば、コアラのルイスです。レスキューされたあと、やけどの回復が見込めないため、安楽死処分になりました。


当時も、今も、ぼくがルイスを殺したと思っています。

森林火災の直接の原因は、人間の不注意や故意による発火がきっかけだと言われていますし、一般的に森林火災の原因でもっとも多いのは、人間によるものです。でも、燃え広がりやすい状況を作っているのもまた人間です。

気候変動が森林火災を深刻化させるのは、年々ハッキリとわかってきています。

さて、コアラやカンガルーのレスキューが象徴になったオーストラリアの森林火災ですが、日本人にとっては、地図上で見るよりも近い問題なんだってこと、知ってますか?

オーストラリアは、世界最大の石炭輸出国で、日本はそのオーストラリアから最も石炭を輸入している国なんです。日本に住む私たちはその石炭を火力発電所で燃やすことで、私たちの生活に必要なエネルギーの多くを得ています。

オーストラリアと日本の関係がわかる事実をいくつか挙げておきます。これらを踏まえたうえで、ポッドキャストを聞いてみてください。

・ オーストラリアで採掘された石炭の70%が輸出されている。
・ これは、世界中から輸出されている石炭の約30%にのぼる。
日本は石炭の62%をオーストラリアから輸入

オーストラリアの森林火災では、コアラやカンガルーを含め、12億5000万頭ともいわれる動物や生物たちが命を奪われたといわれています。

「日本は関係ない」って言えますか?

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