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前回に引き続き、日本人の主食であるお米の話です。
温暖化が進むとお米の…
・ 収穫量が減る
・ 栄養価が減る
なのに、人口は増えるというお先真っ暗な状況にあることは、前のエピソードで話したとおりですが、今回はさらによろしくないことが加わります。
お米のカーボンフットプリントは、穀物でトップだって知ってますか?
お米は、生産時には大量のメタンを放出します。そこから先は、流通や調理で二酸化炭素も排出します。
あかんやん。
だがしかし、もしかすると生産時のメタンの排出量を90%削減させる救世主がさっそうと現れるかもしれません。
そのスーパーヒーローは、魚。
そう、魚です。人間だとでも思いました?破壊王の人間にそんなの無理な話です(今のところ)。
でもね、魚を水田に放流するだけで、メタンの排出量を激減させるかもしれないってところにたどり着いたのは、3人の自由な発想をする人たちのおかげだったんですよ。
まず、お米の生産時に排出される大量のメタンをなんとかできないかと考えた、環境を守る企業として名高い『パタゴニア』の人。そして、パタゴニアから相談を受けた科学者Aさん。そしてその科学者が注目した研究結果を発表していた科学者Bさんの3人。
パタゴニアから相談されたひとりめの科学者Aさんは、水田で魚を放流すればメタン排出量が減るという研究結果をみつけたものの、効果はまちまちで使えなさそうな感じでした。でも、あきらめずに調べ続けたら90%もメタン排出量を削減させた科学者Bさんの研究結果にたどり着きました。しかし、残念なことにその研究が行なわれたのは、水田ではなく湖でした。
でもでも、科学者Aさんは「水田も湖も同じようなもんじゃね?」と思い、Bさんに相談。Bさんは「は?」とビックリ仰天したものの、研究を開始。
すると、現段階では湖ほどではないものの、魚を放流した水田でメタン排出量が激減。研究を続ければ、湖と同レベルまで削減できる可能性があるとのこと。
すごくないですか?誰かひとりでも「はい、無理むり」って思ったら、こんな結果にたどり着いていないんですよ。
植物を食べてメタンを放出する微生物、それを食べてメタンを放出する微生物、さらにそれを魚が食べて排出量を減らすという生態系の力のすごさと、疑ったり否定したりするのではなく、やってみる発想力とそれを支える決意。
人間が地球のウイルスではないことの証拠ともいえますよね。
自由な発想を支えるのは、自由な会話。
ということで、「気候変動を日常会話に」をますます目指そうと思えるストーリーでした。
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