気候ポッド 第18回 ~ 気候変動と新型コロナウイルス。その愛と思いやりはホンモノ?


新しいエピソードがアップされるたびにすぐ聴いていなかったリスナーにはさっぱりわからないと思いますが、半年ぶりのエピソードになりました。

この半年間は、ひたすら人のエゴと愛を見せつけられる期間でした。

気候変動では、一部の環境活動家と環境団体が、自身のエゴや世界観を広げるために、それぞれの活動で掲げている「気候正義」からはかけ離れた言動を行なっていることにあきれ果てる日々が続きました。

また、新型コロナウイルスでは、厳しい活動自粛が行なわれた春よりも状況が深刻化しているにもかかわらず、外出する人は多いわ(政府や自治体がGo Toとかやったら、科学的思考に慣れていない市民が「コロナたいしたことない」と勘違いするのは当然ですが)、3密そっちのけで集まる人が多いわで、怒りを通り越して悲しくなりました。

特に、気候変動の深刻さを知ってもらうために活動しているはずの環境活動家や環境団体が、しかも、環境弱者を守るために気候正義の達成を訴えているような人たちが、新型コロナから環境弱者(気候変動と新型コロナの弱者は同じです)を守るためのマスクも着けず、社会的距離も置かずにデモを行なったり、そういう人や団体とイベントを行なうFridays for Future支部が出てきたりで、「いったいこの人たちが守りたいものはなんなのだろう?」という疑問が頭の上を飛び回っていました。

※ Fridays For Future Japanが、『新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン』を発表してくれました。ずいぶんと時間はかかってしまいましたが、約束を守ってくれたこと、なによりも環境弱者を守るために環境正義/気候正義の概念を新型コロナにもあてはめてくれたことに感謝します。ありがとうございます!

気候変動も新型コロナも、科学の声を聴いて、愛と思いやりを持って行動しなければ意味がありません。

いろいろ事情があって中断していたポッドキャストですが、環境問題や気候変動の倫理や公正について学んだ者として、また、気候変動も新型コロナも愛と思いやりが解決するんだと信じている者として、居ても立ってもいられなくなって戻ってきました。

新型コロナや気候変動を「たいしたことない」「騒ぎすぎ」と軽く見たり、気候変動からは弱者を守るけど、新型コロナからは自力で生き残ってというメッセージを発信したり、組織として基本的な説明責任も透明性の確保も果たさなかったり、科学と気候正義(環境正義)の概念をイデオロギーや世界観にあわせて都合良く使い分けたりする活動家や環境団体に、なんの疑いも持たずに信じてついていってしまう、誰かを守りたい、地球を守りたいと願っているやさしい人たちをひとりでも減らせるように、これからまた「知識も意識も低いけど敷居も低い『3低ポッドキャスト』」を続けていきます。

環境活動家や環境団体の中には、「私たちひとりひとりにできることがある」といった、「個人の生活を変えれば気候変動を止められる」という間違ったメッセージを発信する人たちがいますが、システムを変えなければ、気候変動もパンデミックも止めることはできません

システムを変えるためには、政治に参加するしかありません。そのために「私たちひとりひとりにできること」は、気候変動やその根っこにある社会問題の話を日常会話にすることです。

そして、その変化は、ニセモノではないホンモノの愛と思いやりによって起こさなければいけません。

新型コロナの第3波が猛威を振るっている今、私たちひとりひとりにできるのは、不要不急の外出を控え、どうしても出かけなければいけないときは必ずマスクを着け、社会的距離を保つことです。

それは決して難しいことではありません。精一杯想像力を働かせて、会ったこともない、一生会うこともないであろう人たちに愛と思いやりを持って行動すればいいだけです。

新型コロナウイルスで亡くなった方たちと、その家族や友人に思いはせながら、2020年を見送り、2021年を迎えたいと思います。


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