気候ポッド 第16回 ~ 気候正義を訴えるためにそのルーツの環境正義問題を学べば「知識よりも気持ち」にたどり着く


Context is Everything.
Repeat after me.
"Context is EVERYTHING."

見えている問題を解決するためには、その問題の背景を知ることが大切です。

それと同じように、今ある問題を解決するためには、そのルーツをたどることが大切になってきます。

グレタ・トゥーンベリさんが「気候正義」を求めてスウェーデンの国会前で座り込みをはじめたのは、約2年前のこと。すげー。2年近くムーブメント続いてるよ。正しいボタンを押し続けてるよね、グレタは。賢くてしたたかで強くてあたたかい。勉強が好きと言うだけあって知識も豊富だけど、知識に頼らない心からのメッセージを発信しているからこそ、世代を超えて多くの人の心を動かしてきたんだと思います。

以前のエピソードで、彼女が渡米した際に、北米の先住民居留地を回ったという話をしました。先住民は、黒人やヒスパニック系と同じく、気候変動や環境汚染の深刻な影響を受けています。

グレタは気候正義を訴えながら、そのルーツである「環境正義」のことも勉強しているんだろうな、という印象を受けます。彼女は、気候変動の影響だけじゃなくて、その根本にある社会の構造的な不公正をなくしたいのだと思います。

端的に言うと「環境正義」までさかのぼらない「気候正義問題」のメッセージには、背骨がないんです。環境正義運動がいつ誰が誰のために起こした何のための運動だったのかを知らないままで気候正義を訴えても、「正義」「公正」の意味すら説明できないと思います。

今回のエピソードでは、1970年代にアメリカで生まれた環境正義(環境人種差別)のルーツや例を挙げながら、やっと日本に芽生えはじめている(根差しているとは言えない)若者たちによる気候正義運動に欠けているものについて話しています。

若者は、気候危機の被害者であり、有色人種、ホームレス・貧困層・低所得層、屋外労働者、女性、高齢者、子ども、障害者、LGBTQ、途上国の人々、これから生まれる未来の世代、生態系などと同じ、気候正義問題の中心になる存在です。

気候変動の科学的知識もある程度大事ですが、知識で人の心を動かすことはできません。科学的知識に人の心を動かす力があるなら、温暖化はとっくに解決に向かっています。知識を得るための勉強会なんて、自己満足でしかないんです。

若い世代には、ムーブメントを生み出したグレタのような広い視野と大きな心を持って、自分たち以外の社会的弱者の声に耳を傾けて、心に寄り添って、そういう人たちの表情まで届けられるような、気持ちを込めたストーリーを発信してほしいです。

人の行動を変えるのは、心です。
心が動けば、行動は変わります。
人の心を動かせるのは、心だけです。


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